当館内には、本陣の歴史を今に伝え、古き良き時代をしのぶ歴史資料館がございます。
大名達が当時着られていた着物や歴史的な書物などを大切に保存してあります。
自由にお入り頂き、直接ご覧頂けます。
明治・昭和初期の生活をうかがえる所蔵
大名達が着られていた着物
綿貫家代々伝わる書物
当館の綿貫家は、三国街道浅貝宿の本陣、問屋、庄屋を勤めた旧家です。
江戸時代の三国街道は、江戸幕府の御金蔵をうるおした佐渡金山や、
下越後の各藩領を結ぶ最短の街道でした。
そのため江戸時代の早期に街道が整備され、浅貝の宿建が行われたのは
慶長十五年(1610年)であったといいます。
綿貫家はその時から問屋役を勤め、寛永十二年(1635年)に参勤交代が始まると、
大名の宿泊させる本陣も勤めるようになりました。
三国街道を通った大名は、長岡藩、村松藩、
与板藩などですが、稀に新発田藩や村上藩も通りました。
役人では佐渡奉行、新潟奉行などですが、
佐渡送りになる無宿人の目駕籠も通っていました。
大名などの通行があると当家問屋場の前に多数の人馬が集められ
隣宿(上州側永井宿、越後側は二居宿)まで荷物の継立を行いました。
宿泊の場合、殿様は当家の上段の間に招き入れられ、
浅貝中の旅籠の家来が分宿しました。
ほかに越後側から米や蝋や縮、金物などの荷物、上州側から竹や綿などの荷物が通り、
庶民の旅行者も多く当時の浅貝は賑わっていました。